USB2IOの製作

 

1.はじめに

  最近のパソコンなどではプリンターポートやRS232Cなどのいわゆるレガシーデバイスが搭載されていない機種が

ふえてきました。 自作愛好家には自分で作った外部装置をつなげる楽しみが減っています。リレーをオン・オフさせる

だけでもちょっとたいへんですね。

そこで簡単に外部とのやりとりをするインターフェイスを製作しました。 使用CPUは米国Cypress社 CY8C24794 です。

PSoCマイコンです。 オペアンプやBPFなどアナログ回路、PWMやタイマーなどのデジタル回路を内部に構成できる

すぐれたマイコンです。CY8C24794 にはPSoCのなかで唯一USBインターフェースを内蔵しており、気軽にパソコンと

接続できます。ただパッケージが特殊であり自作するにはたいへんです。

そこでQFN−PDIPに変換し、万能基板やブレッドボードの搭載できるようにしました。

 

2.ハードウェア

 

外形は600mil 28ピンです。28ピンPSoCとピン互換です。 そのため使用ポートは0から2の総数24ポートが利用できます。

電源はUSBから供給されます。なるべく部品点数が少なくなるように設計しました。

回路図およびアートワーク



 

3.ソフトウェア

 

PSoC Designer5.0 にて製作。ユーザーモジュールはUSBUARTを使用。パソコンからはハイパーターミナルやTeraTermで

操作できます。 なおPSoC Designer上では日本語が文字化けしています。外部エディタで編集してください。

*コマンド一覧*

モードセット
例 P2 OA  ポート2の全ビットを出力(strong)モードに設定
P1  I 1  ポート1の1ビットを入力(HI-z) モードに設定
書き込み
例 W1 HA  ポート1の全ビットをH(1)に設定
W0 L3  ポート0のビット3をL(0)に設定
読み込み
例 R2     ポート2の読み込み
RA     全ポート読み込み

  プロジェクトファイル
 

4.さいごに

PSoCマイコンを利用することにより外部発振器など使用部品を限りなく少なくでき、専用基板を製作して、

より自作外部回路を製作する楽しみがふえました。アナログブロックを追加し更なる可能性もみえてきました。

 

 

 

正当なCSSです!

※Cypress、サイプレス社のロゴおよびPSoCはサイプレス セミコンダクタ社の登録商標であり、
PSoC Creator,PSoC Designer、PSoC Express,および Programmable System-on-Chip はサイプレス セミコンダクタ社の商標です。

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